南紀巡検巡検に参加しました。観光たっぷりの3日間、少々はしょって報告します。

Site1 すさみ町和深 天鳥の褶曲
四万十帯の牟婁層群です。
海底にたまった泥や砂が、固まっていない状態で海底の斜面を滑り落ち、その過程の応力によってくにゃっと曲がったのでしょう。東北の地震でも、太平洋沖の海底でこんな現象が起こったのでしょうか。
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ですが、海側を振り返ると、応力の影響の少なそうな地層も目に入って来ます。
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Site2 串本町の海岸で銅や鉄の二次鉱物を採集
海岸の二次鉱物は、内陸部の鉱山跡のものとは違い、塩の影響を受けているようです。これはNatrojarosite(ソーダ鉄明礬石)。泥岩中のFeS2に海水のNaClが反応して生成した鉱物です。とはいっても、表面に付着している程度のものですが。
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そのほか、黄鉄鉱、黄銅鉱、重晶石、赤鉄鉱、パラアタカマ石、テナルド石などが見られましたが、持って帰りたくなるかどうかは、意見が分かれることでしょう。貝がら(特にタカラガイ)やサンゴのかけらのほうが、人気があったみたいです。
沈む夕日に追われるように、バスに戻りました。撮影時刻18:08、ほぼ春分です。
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