SSブログ
  • ホーム
  • »
  • ラジャアンパットクルーズⅡ

カテゴリ:ラジャアンパットクルーズⅡ

Mermaid II について

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ20☆

Mermaid II に乗るのは3回目でした。「よっぽど好きなんだな」と思われそうですが、そういうわけではありません。予約するタイミングで、いつも他の船に空きがなく、選択肢がこれしかなかったのです。今回の旅の予約は、5月中旬。ラジャアンパットクルーズは、予約合戦が激しいようです。

この船の全体的な紹介をしましょう。

これはサロンです。冷蔵庫があり、ジュースやビール(有料)が入っています。1杯づつ豆を挽いてドリップするコーヒーメーカー、紅茶などの飲み物や果物も用意してくれています。酔い止めの薬、本、ダイビング雑誌(英語とドイツ語!!)、図鑑、DVDもあります。
IMG_8629.JPG
サロンの後部はオープンデッキになっています。日陰や夜には風が寒く感じられることもあったので、上着を持って行くことをおすすめします。
IMG_0301.JPG
サンデッキは船の前にあります。ここでマッサージもしてもらえます。
これらは上の階にあります。
IMG_7854.JPG
下の階には、食堂、8室のキャビン、ダイビングデッキがあります。
キャビンの案内はこちら
食堂には、ジュースやビールの入った冷蔵庫、コーヒーメーカー、紅茶などの飲み物が用意されています。食事は3食ともビュッフェスタイルです。
ダイビングデッキには、一人に一つ、器材用バスケットが用意されています。広さも十分です。
IMG_7492.JPG

ダイビングは、1日最大4回。朝、軽く食事をして、1回目のダイビング。その後朝食。2回目のダイビングの後、昼食。3回目と4回目のダイビングの間におやつを出してくれます。4回目のダイビングの時間は、夕方、日没前後(ニシキテグリ目的)、ナイトなどいろいろです。その後、夕食です。移動が長い日や、島に上陸する日は、3回しかダイビングできないこともあります。
食堂のホワイトボードに1日のスケジュールを書いてくれます。そして、夕食の時に、次の日のスケジュールを紹介してくれます。
IMG_8998.JPG


ダイビング前のブリーフィングでは、現在位置、ダイブサイトの地形、最大水深、流れの強さ、水温、見られる生物(写真付き)などを説明してくれます。
IMG_9979.JPG

ナイトロックスもありますが、よく使えなくなっていました。2回目のコモドクルーズでは、最初の2本しか使えませんでした。今回も時々普通の空気になっていて、そのたびにダイコンの設定を直さないといけなくてめんどうでした。
ダイバー18人を4つのグループに分け、1グループあたり4~5人を1人のダイブマスターが案内していました。2つのディンギー(ゴムボート)でエントリーポイントへと運んでくれますが、1つのディンギーには1グループしか乗れません。2グループが海に入った後、後の2グループがダイブサイトへ移動することになりますが、その点には気を使っているようで、先発、後発は1日交代になっていました。また、相部屋の人は、先発組、後発組に分けてありました。部屋のシャワーを待たなくていいように、との配慮だと思います。(以前乗った時には、一人参加の男女を相部屋にしていましたが、今回は相部屋は男女別になっていました。)
器材を背負って、後部ディッキからディンギーに乗り込み、全員がフィンをはき終わったら出発します。スタッフはウエットのファスナー上げ下げしてくれますし、フィンもはかせてくれます。
IMG_9378.JPG
バディダイブはもちろんOKです。空気のなくなった人から順に上がっていました。
不快なくらい強い流れのある所にも普通に潜ります。(安全なのでしょうか???)
ダイビングが終わって、デッキのシャワーで塩を流したら、スタッフが乾いたタオルを渡してくれます。エンジンの熱で乾かしてくれているようで、あったかいです。ナイトダイビングの後は、温かいココアを作ってくれます。
ウエットスーツは毎回スタッフが水洗いしてくれます。水着はこんな感じで廊下に干します。親切なことに、クリップを用意してくれています。
IMG_9766.JPG

Soron到着

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ19☆

お昼前に最後のダイビング(計40Dives)を終え、シャワーを浴びて、ビールを飲んだりしながら、ゆったりした船旅を楽しみます。海の青が鈍い色に変わってきて、とうとうSoronに着いてしまいました。
Soron.JPG
この先、大きな客船MV Sinabungや、よくwebをチェックしているLiveaboardの間を通って進み、この旅最後のアンカーを下しました。
IMG_0905.JPG


さぁ、こっから先がまたまた大変でした。
Soronの空港に送ってもらい、チェックインカウンターでE-ticketとパスポートと預ける荷物を渡すと、カウンターの人が端末をチェックして困った顔をしています。周りにいた係員も集まってきて、何やら相談しています。「どうしたの?」聞くと、「予約が取れていない」とのこと。さてどうしたもんだか、まずは帰る方法を考えねば。横に並んでいる別の航空会社に空席があったらいいけど、なんて考えていると、「発券し直すから、事務所に来て。」と別の部屋に連れていかれました。そこで、空席があるから飛行機に乗れることまでは確認できました。10分くらい待っていると、「搭乗券を用意するのに15分くらいかかるから、座って待っていて。」と、ロビーの椅子に案内してくれました。短めに言っているだろうに、少なくとも15分なんてえらく時間がかかるなぁ、と思いつつ、従います。待つこと30分、搭乗券とパスポートを渡してもらえました。追加料金を払う必要もありませんでした。不可解なトラブルです。
さらに小さいトラブルを2つほどこなして、バリ島に着いた時にはほっとしました。

マンタ(とクジラ)

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ18☆

前回来たのと同じダイブサイトです。
18~20mに小岩を並べてあって、それにつかまってマンタを見ることになっていました。
ですが、流れが強く、小岩なんてものはなんの役にもたちません。棒を思いっきり砂にさしたらかろうじて流れに抵抗することができましたが、フィンキックをやめると棒をさした状態でゆっくり流されてゆきます。
普通のマンタは4~5匹で隊列を組んでやってきて、クリーニングステーションでUターンしていきます。
Manta1.JPG
ブラックマンタは、ほぼ1匹で行ったり来たりしていました。
Manta2.JPG


この日はマンタがたくさんいたようで、スタッフはダイビング前から、「マンタがいるよ」と船(マーメイド)の上から指差してくれました。ダイブサイト~マーメイド間でも、何匹か見ました。元気な人がスノーケリングで追っかけまわしているのを待っている間、ディンギーから、ヒレを水面に出していたり、黒い姿が移動しているのを楽しみました。

その後、マーメイドはDampier Strait~クリ島へと移動しました。
デッキで日向ぼっこしていると、「whale」とかいうスタッフの声が聞こえてきました。声のする方に行き、聞いてみると、遠くの方にクジラが泳いでいるとのこと。さされた方を見ても、青い海が広がっているだけでしたが、しばらくすると、黒い物体が見えてき、そのうち形も分かるようになってきました。(船がクジラに寄ってくれたのかな?)みんなが飽きるまで、並走してくれました。しっぽを水面に出していたり、しゅーっと空気を出している音も聞こえました。

マングローブの下

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ17☆

とうとうGam島近くまでやって来ました。
これはマングローブにおおわれた島です。マングローブは泥に生えているのかと思っていましたが、船から見下ろすと、水がキラキラ輝いていて濁ってなさそうです。おまけに、時々魚が跳ねています。
IMG_0432.JPG

水中はというと・・・ 朝日が射し込んで、もうきれいすぎ!!!
IMG_0444.JPG
IMG_0605.JPG
Wayanがマングローブ下に連れて行ってくれました。ここもキラキラしています。小魚や、オヤビッチャの子供が小さいグループで泳いでいました。テッポウウオ見たかったんですけどね、いませんでしたね。
IMG_0597.JPG

しばらく楽しんでから、みんなを追ってみました。汽水域なんでしょうけど、15mまで行ってみると水中の様子は他のところとあまり変わらなかったので、浅い所に戻りました。5mでのダイビングなんて、なかなかできませんから。
上がった後で、「まだ調子悪いの?」と、Beate。心配かけたみたいでスミマセン。

視野を広く

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ16☆

ある時Wayanが、「次のダイビングはワイドのレンズがおすすめ」という。何がいるのか聞いてみましたが、マンタのような大きい魚や、アジの群れがいるわけでもなさそう。
すると、こんな写真しか撮れないことになります。(大きすぎてストロボを当てるのが難しいし、魚がいない)
Wide1.JPG
がんばってこんな感じ。(遠くてストロボが当たらないけど、近づくと小魚は逃げてしまう)
Wide2.JPG
こんな特徴のないところで、どうしてワイドなんだろう・・・・・

そろそろこのダイビングも終わりかな~という頃、Wayanは水深3~5m位を泳ぎながら、陸に突き出た岩の方に近づいていきます。この水深では表面の波の影響があり、体が波にもまれて快適とはいいがたいので、付いて行くのをやめようとすると、呼ぶではありませんか。いやや、と言っても呼ぶから、しょうがない。

水面直下は、ソフトコーラルで色鮮やかでした。(並べてみると、水深20mの景色も、水面直下の景色もあまり変わらないように見えますね)
Wide4.JPG
Wide7.JPG
Wide5.JPG

そして最後に、モデルをしてくれました。(写真を撮らされただけな気もしますが・・・)
Wide6.JPG

ヤノダテハゼ

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ15☆

久しぶりに見たヤノダテハゼ。
ヤノダテ.JPG
発見者の矢野維幾さんの名前が付いています。ぱっと見地味ですが、しっぽに炎のような模様があります。最も美しいところを隠していて奥ゆかしさを感じさせられるハゼです。
ダテハゼはテッポウエビといっしょに暮す共生ハゼです。ハゼは、エビに巣穴を掘ってもらったり巣の手入れをしてもらい、目が見えないエビは、ハゼに目の代わりをしてもらっています。穴から出たエビはヒゲをハゼに付けていて、ダイバーが近づいたら(危険がせまったら)、ハゼは体やしっぽを振ってエビに知らせます。多い時には、1つの巣穴にハゼのペアとエビのペアがいっしょに暮していて、4匹が砂の上に出ているのを見ることができます。
さて。エビとのツーショットを、と、かなり粘りました。でも。せっかく出てきても、かんじんのしっぽを隠してしまっているのは、もったいないことです。

地質の世界では、発見者は自分の名前を付けないことが暗黙のルールになっています。鉱物とか、化石とか。生物は、発見者の名前を付けるんですね。どことな~く違和感を覚えます。

Spotted Soapfish

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ14☆

なんとなく気になる魚がいたので、撮影。動くのは早くないけど、隠れたいようで、あんまりすっきりとした姿を収めることはできませんでした。
Soapfish1.JPG
上がった後にガイドのWayanに、「Soapfish見た?」と顎の下から指を垂らしながら聞かれました。口の下のびらびらが特徴なのでしょう。
Soapfish2.JPG
わざわざ確認するというのは、珍しい魚ということでしょうか。初めて見たような気はしますが。
Soapfishの仲間には、ヌノサラシやキハッソクがいて、体の表面に毒のある粘膜を持っていると聞いたことがあります。

Coriocella(イボベッコウタマガイ?)

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ13☆

ある時、Babaが「めずらしい生物を見た」と写真を見せてくれました。みんなも知らないようで「何だろう?」とカメラを囲んで図鑑をめくってみるけど、なんだか見当も付きません。Babaがガイドを呼んで写真を見せると、ガイドも大喜び。そのガイドが見つけて、Babaに教えたんだそう。
図鑑には、『Coriocella Black Velutinid 』と書かれていました。
ウミウシではなく貝の仲間で、その証拠に、内部に貝殻を持っているとのことです。

その後、何匹か見ることができました。初めて見たような気がしますが、見えててもスルーしてる自信があるから、過去にも見てるかも・・・
Coriocella.JPG
しかし、どこに目があって、どこに口があるのでしょうか。ぱっと見では、体の構造が分かりませんね。

困ったガイド

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ12☆

たま~に困ったガイドに当たってしまうことがあります。今回のReneeもそうでした。
今回は、18人のお客を4グループに分け、それぞれに決まったガイド(ダイブマスター)が付いていました。ガイドたちは交代で休みを取っていて(とは言ってもダイビングしないだけで、船の上では働いていましたが)、休んだガイドの交代要員がReneeというわけでした。
彼女はお客を案内している泳ぎ方ではなく、自分の興味のままに移動しているような感じで、コース取りがはっきりせず、どっちの方向に行けばいいのかよくわかりませんでした。そのうち、お客5人を残して、一人いなくなってしまいました。
ナイトダイビングでは、10分もたたないうちに、一番最初にはぐれていました。
はぐれた後、お客を探したりしないようで、水中で再会することはありませんでした。
まだマーメイドにいるのでしょうか???あんな人が日本人のグループを引率したら事故がおこるよ。

ガイドレスナイトダイビングの収穫物。
歩くサメがまだ寝ているところ。
Night.JPG
ウミウシ(あまり興味がないので名前を調べていない)
Night1.JPG
いつも岩の下で寝ているブルースポットスティングレイですが、暗くなると出てくるようです。
Night2.JPG
ガヤに隠れて寝る魚。羽のようなものがガヤで、毒を持っているので触ると大変。2カ月くらい腫れがひかずかゆいです。この中で寝れば安全かもしれませんが、この魚はどうやって耐性を身につけたのでしょうか?
Night3.JPG
このタカラガイも昼間は岩陰に転がっていますが、夜になると出てきて、とげとげの外套膜を出します。
Night4.JPG

Pulau Koon

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ11☆

日が経つにつれ、多くの人が体調をくずしていってました。同室のThreseは早々に風邪をひいてしまい、4日目から数日間、ダイビングを休んでいました。その後、私もだんだん調子が悪くなり、ある時、5mより下に行けなくなってしまいました。深いところに行こうとすると、体の中に残っている空気の体積が変わって、耳や顔や頭が痛むのです。
風邪なんてずいぶん引いたことなく想定外の事態だったので、薬も2回分しか持っていませんでした。で、5mより下に行けずにあきらめて上がった後、船のスタッフに薬をもらいました。すごいことに、1粒4時間しか効かないらしく、早く治すためにずっと指を折って時間を数えることになってしまいました。
ちょうど1日海に入らず、ましになったかな、と思い、潜れるか試してみることにしました。っていうか、珍しいピグミーシーホースが居た、なんて聞いたら、船の上で待ってるわけにはいきません。この日は、有名ダイブサイトPulau Koonに3回続けてダイビングをすることになっていたのです。

無理やり潜ると、12m位の岩の下で、ガイドのWayanが教えてくれました。そのあと、『一人でここに居ていいよ』、というようなサインをしたので、これ幸いと、しばらく写真を撮りました。生き物の説明はこちら
Seahose.JPG
とはいえ、いくらなんでもこんな小さいものをずっと見ていると飽きるので、みんなを追おうとしました。しかし、これ以上深いところに行くことができなかったので、仕方なくこのピグミーの岩の辺りでガイドが迎えに来てくれるのを待っていました。
上がった後、女性の中国人ガイドのReneeが『私のせいでピグミーが見れなかった』と言っているのが聞こえてきて嫌な気分になりました。他のグループが来たら、ゆずっていたんですけど。ガイドはいつでも見ることができるでしょうに、そんなことを言いますかね??? しかも、もう1回、同じ所でダイビングをすることになっているというのに。
次のダイビングの時、Wayanが、ピグミー撮るのと、ダイビングするのとどっちがいいか、聞いてくれました。せっかく気をきかせてくれたのですが、Reneeに悪口言われるのは嫌なので、みんなについて行くことにしました。

砂地に大きな岩がぽつぽつあるような地形で、流れが強いけど、魚が多くて楽しいダイブサイトだったので、あまり水深を変えないようにしながら海の中を走り回りました。
ギンガメアジがペアで泳いでいたり、
1-1.JPG
チョウチョウウのペアがホンソメワケベラにクリーニングを受けていたり、
1-2.JPG
マダラタルミが群れていたり(地味な色だけど)、
1-3.JPG
サンゴのすきまにアヤメエビスが漂っていたり、
1-4.JPG
大好きなモンガラさんもちょろちょろしていました。
1-5.JPG


ミソール周辺は全体的ににごっていました。前回(2009年)はとても透明度が良かったので、楽しみにしていたのですが。と、Wayanに言うと、「それは潮の問題。今はミソール島側からの水が入ってきているので、にごっている。バンダ海側からの水の時は透明だ。」とのことでした。

ナツメグの島

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ10☆

1週間ぶりの陸地、Banda Neira(ネイラ島)に向かいます。(後ろはGunung Api)
31-1.JPG
この島は、香辛料ナツメグのために、ポルトガルやオランダに植民地支配されたとのこと。当時に建てられた家は博物館になっていて、家具や、絵、武器等が展示されていました。多くの現地人が追放されたか虐殺されたそうですが、なんでそんなことをするのでしょうか。
丘を登ると、平和そうな島にふさわしくない要塞が目に入ってきました。1611年ポルトガル人が建て、その後オランダ東インド会社が増強させたというFort Belgicaです。
31-2.JPG

31-3.JPG
31-4.JPG
明るい南の島のはずなのに、どことなくく陰気な雰囲気が漂っているのは、島の歴史のせいなのでしょうか・・・

この後、ナツメグ農園を見学しました。ナツメグなんて持ってないし、料理で使ったこともないので、見ても「ふ〜ん」としか思いませんでしたが、この中の黒い部分をつぶして乾燥させたものが、スパイスとして使われるのだそうです。
31-5.JPG
この他、シナモン、カカオや、聞いたことない名のスパイスも育てているそうです。
31-6.JPG
生のカカオを試させてもらいました。チョコレートから砂糖を抜いて、生の植物にしたような味でした。(その通りなんですが)

中国人もこんなところまで来ていたらしく、中国のお寺(順天宮)までありました。
IMG_9180.JPG


前日の夕方、この島のMaulana Hotel(船着き場にもなっている)の下でダイビングをし、たくさんのニシキテグリを見ました。食料事情が良いらしく、かわいらしく見えないくらい巨大でした。

サンゴ礁は25年でどれだけ再生できるか?

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ9☆

我々の船は、海賊船と競争しながら(?)、この旅の2つ目のGunung Apiに向かっています。
30-1.JPG
場所はやはりバンダ海、Ambonより少し南のバンダ諸島にあります。さすがに”火山”なんて地名にならないと分かっているのか、地図によっては、Banda Api とも記されています。
植物で覆われてはいますが、近づくと、溶岩が噴いた跡がまだ残っているのも見えてきます。”火山って珍しいわ。あの溶岩、欲しくない?”とドイツ人のBeate。
30-2.JPG
この火山は1988年5月9日に噴火したそうです。向かいのネイラ島にまで溶岩が飛んだとのことなので、この島の水中も、溶岩でおおわれたことでしょう。
ちょうどこの写真の下に潜りました。噴火から25年後の水中です。見てください。
30-3.JPG
30-4.JPG
30-5.JPG
一面のサンゴ礁です。赤道直下の海で、ほんの25年でサンゴが復活したのです。沖縄やオーストラリアのサンゴがいつまでも回復しないのは、水温(温暖化)のせいではないと思います。

ダイビングが終わって水面に浮上して迎えのディンギーを待っている時に、”あの溶岩が欲しい。拾いに行きたい。”とBeate。ただの石ころが欲しい人が私以外にもいることをうれしく思い、ディンギーに乗って頼んでみると、岸に寄ってくれました。
黒い溶岩2個、貴重な標本ゲットです。

ちなみに、この日のスケジュールは、こんな感じでした。
IMG_8998.JPG

インドネシアの海にもネジリンボウがいる

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ8☆

アンボンにて。1本目上がった後、ガイドが「ネジリンボウを見た」と言うから、居たら教えて、と頼んでおいたら、すご~く遠くのほうから教えてくれました。(自力で見つけるのは無理ですね。)
ネジリンボウは、初めて見ました。
ネジリンボウ.JPG
このまわりに数匹いましたが、かなり臆病なようで、すぐに引っ込んでしまいました。

ヒレナガネジリンボウは3回目です。ペットショップで1500円で売られていたくらいだから、そんなに珍しいハゼじゃないはずなんですが。
ヒレナガネジリンボウ.JPG

アンボンの変な生き物たち

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ7☆

アンボンは、セラム海とバンダ海を分けるセラム島のすぐ前の島で、スパイスの島としても知られているようです。
前回(2009年)同様に、油やごみが浮く港で、泊まっている船の下に潜りました。濁っていて、陸からの淡水が流れ込んでいるので、普通の海とは違う生き物が住んでいます。

体側に青い輪のあるイカ(Poison Ocellate Octopus)。青い模様のあるイカは毒を持っているイメージがありますが、図鑑で調べると、その通りの名前でした。
Ambon1.JPG
見ていると体の色を変えましたが、青い輪はそのままです。
Ambon2.JPG

ハダカハオコゼは、黒、白いました。胸ビレで体を支えて、ゆらゆら揺れて、落ち葉か海藻のふりをしています。
Ambon3.JPG
Ambon4.JPG
瞳がきれいなハリセンボンの仲間
フグ.JPG
この顔は2匹見ました。日本人だったら突っつき回すでしょうけど、欧米人はそっと見ているだけです。
顔.JPG

これはナイトダイビングで見たタコ。
Ambon5.JPG
貝殻で体を守ろうとしているようです。ガイドは「ココナツオクトパス」と言っていました。

この砂から生えた顔も、夜見ました。
Ambon6.JPG
ウミヘビの仲間らしいです。図鑑には載っていたけど、名前を控えるのを忘れてしまったみたい。

ダイビングのあいまに

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ6☆

さらに北上してアンボンまでやって来ました。ここから先は、ほぼ前回と同じコースになります。
アンボンも2回目ですが、上陸したことはありません。戦時中にはオーストラリア攻撃のための拠点にされていたそうですから、陸に泊まって街をうろちょろしていると、いやな思いにをさせられることもあるかもしれません。(別の旅でのことですが、インドネシアでは8月15日は独立記念日とのこと。これは日本の終戦の日。要するに、日本から独立した日ということ。現地の人たちは日本人観光客をどんな目で見ているのでしょうか。ちょっと複雑な気分になりました。)

さて、ダイビングするのは、港で停まっている船の下、油やゴミが浮いている海だったりしますが、少し島から離れると、きれいな景色に囲まれます。
shore.JPG
船で、浮いたお家を引っ張っていのは、何回見ても面白いね。どこ行って、何するんだろう・・・
子供たちが遊びに来ました。
子供たち.JPG
魚を釣っていたようで、成果を見せてくれました。船をこぐのも上手で、何度か港に帰ったり、沖まで出たりしながら、我々の周りをうろちょろしていました。いなくなったと思っても、すぐに戻って来ます。でも、我々の船のスタッフから、黒い大袋(ゴミ袋ともいう)いっぱい何かをもらった後は、戻って来ませんでした。
さぁ、お昼の休憩もそろそろおしまい。Diving time!

Reptile Wall

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ5☆

アロールの次の朝、7時起床の予定でしたが、なかなか起こしに来ません。あたりは静かだけどそろそろ起きようかな、と枕元のライトを点けて時計を見たら、ナント7:52。相部屋のThreseもまだ寝ていました。窓がない部屋は、夜が明けたかどうかわからないので、困ります。あわてて飛び起きて顔を洗っていたら、ドアをノックする音と「Good morning!」の声が。
ここバンダ海からは、きっぱりと乾期の世界。そして、時計が1時間進んでいて、日本時間での生活になります。

船はGunung Apiに向かっています。バンダ海にポツンと噴いた富士山型火山です。
GunungApi.JPG
Gunungはインドネシア語とマレーシア語で、山。Apiは火。日本語にすると、”火山”という名の山です。このクルーズでは2つのグヌンアピに潜りましたし、ボルネオ島のグヌンアピには10年くらい前に登りました。場所の区別という点では、なんの役にも立っていない名前ですね。

ここはウミヘビが集まることで知られていて、世界中の自然ドキュメンタリーTVが取材にも来ているのです。でも、多くのインドネシア人はイモトアヤコさんなみに蛇が嫌いなようです。以前会ったガイドは、「取材に同行すると、ガイド同士で、カメラマン達と潜る役が押し付け合いになる。肩に蛇が引っかかったまま海から上がることになる。」なんて顔をゆがめがながら話してくれたのをよく覚えています。
怖いもの見たさで楽しみにしていたのですが・・・
Snake.JPG
時々現れるくらいでした。でも、行動が気持ち悪い。穴に顔を突っ込んで回っているのです。岩穴、岩と砂の隙間、サンゴのくぼみなど。顔を入れて、すぐ出てきて、別の穴に顔を入れて・・・・・。1度だけ、顔を入れたまま動かなくなったのを見ました。突っついてみたらよかったかな、とは、後になって思うことでして。水中では、”うわっ、きもちわり~”しか思うことはありませんでした。
ポイント名の Reptile は、爬虫類という意味。もうひとひねり欲しいところ。

普通の生き物もいるにはいましたが、ほかの場所に比べて少ない印象。
クダゴンベ.JPG
ウミウシ.JPG

ツバメウオの集団がいました。それとは別に、浅い所をツバメウオが1匹泳いでいました。仲間に入れてもらえなくてさみしいのか、ず~っと我々にまとわりついていました。魚の世界もいろいろあってややこしそうね?
ツバメ.JPG

ヒトデですけど・・・ ヒトデどんな生物?

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ4☆

サンゴを食べるオニヒトデ。沖縄にはぞっとするくらいたくさんいますが、ダイバーが少ない海にはあまりいません。見ると珍しいので、ついつい写真を撮ってしまいます。
ガヤまでも食べているのでしょうか。毒を持つ生物が、毒を持つ生物を食べているだなんて、なんて毒々しいことでしょう。
このダイビングの後、みんなが集まってカメラをのぞきこんでは図鑑をめくっています。どんな珍しいものがいたのかと見せてもらったら、オニヒトデ。(英名が分からないので教えられなかったのがくやしいところですが、今調べたら、acanthaster、覚えることはないでしょう。)
STAR.JPG
ガイドが、「Sea star」と答えていました。そりゃぁ確かにヒトデですけど。
みんな納得できないらしく、「ヒトデは足が5本なのに、これには足がたくさんある。どうしてヒトデなんだ?」なんて突っ込んでいました。「ヒトデは足をちぎったら、そこから全体が再生する。これも同じだ。」というのがその答え。
これ以来、ときどき考えてしまいます。何を根拠に、オニヒトデはヒトデの仲間なんだろう・・・・・

アロールの海は魚の数も種類も豊富

☆インドネシア東北エリアダイビングクルーズ3☆

やっと来ることができました。何回か行こうとしましたが、リゾートが空いてなくて、チャンスのなかったアロールです。このクルーズでは、1日、3ダイブだけでしたが。ドロップオフ、砂地、火山など、変化に富んだ水中環境で、クマザサハナムロがシンクロ泳ぎをしていたり、ウツボが黒いスズメダイにアタックしていたり(失敗!)、大きなキンチャクダイがぐーぐー怒りながら別のキンチャクダイを追い回していたり、ピグミーシーホースもいました。おいしいケーキを一口かじったところで取り上げられて、手の届かない戸棚に隠されたような感じです。陸でいいから数泊して、辺りをじっくり堪能したいものです。

さて。エントリーした瞬間、ひや~、っと思いました。この地域は、コモド南部ほどではないけど、25~26度とちょっと水温が低めなようです。
火山の下に潜ったら(火山と関係あるのかどうか?)、底がぎっしりイソギンチャクでおおわれていました。水面下~20m位までずっと。ブリーフィングでは、海底から泡が出ていると言ってましたが、イソギンチャクだらけで、泡なんか見えませんでしたよ。当然、こいう所には、各種クマノミが住みついています。わりとでかくて日焼けしています。このサイズのクマノミは凶暴なイメージがありませんか?ストロボに向かって来たり、噛みついてきたり、するものですが。ここのクマノミは、何が怖いんだかすぐにイソギンチャクの中に引っ込んでしまって、写真を撮らせてくれませんでした。
なので、こんなので遊んでみました。
らせん.JPG
らせん2.JPG
ねじれたムチヤギ。この日、二本のネジレムチヤギを撮っていますが、どちらも同じ方向に巻いています。規則性があるのか、偶然か・・・

水温は少々低くても、生き物たちはお熱いようで???
エビ.JPG
なにやら争っているのを眺めていたら、こんなことに。上のを軽く引っ張ってみましたが、離れませんでした。写真で見ると、負けた2匹とは、体格が違いますね。
ムチヤギに付いているガラスハゼ。探すと、高確率で、ペアでいますよ。
ハゼ.JPG
寄せてみました。よく見る構図ですが。

年末年始のこの時期、アロールまでは雨季。毎日、降ったりやんだりのお天気で、海も荒れていました。この日は16時頃アロールを出発し北上しましたが、薬もあまり効かないくらいよくゆれていました。ゆれすぎて準備ができなかったとかで、夕食は、サンドウィッチとエビチリ、果物少々だけでした。でもそれで正解です。みんな食欲がなく、早々に部屋に帰っていましたから。

マウメレ近くのPAMANA島の水中

☆インドネシア東北エリアダイビングクルーズ2 ☆

マウメレ近くのPAMANA島からダイビングが始まりました。大きい島の近くなので、にごっていて、透明度2~15m。それなのに流れが強いのには、”あ~インドネシアに来たなぁ”と思わせられます。ただで貸してもらってこんなこと言うのもどうかとは思いますが、レギュレータホースが硬くて、水の抵抗が口にまで伝わってきます。フィンもスカスカして、流れに抵抗できません。
てな状態で、同じグループのBEATE(陽気なドイツ人)が、スパニッシュダンサーの卵を見つけてくれました。強烈に流れているところで教えてもらっても、体は流されるし、卵も揺れているので、写真なんて撮れたもんじゃありません。
卵.JPG
ガイドがアケボノハゼを教えてくれました。日本人がこれを好きなのを知っているかのように、わざわざ他の人がいなくなるのを待って指してくれたのですが、すぐに引っ込んでしまいました。水深15mくらいです。この他ガイドが教えてくれたのは、なぜか幼魚たち、オビテンスモドキ、イロブダイ、ホホスジタルミ、マダラタルミなどと、私のレンズでは太刀打ちできないサイズの(小さい)ウミウシ。
にごっていて寄れないから、写真は取れなかったけど、久しぶりにヘコアユを見たのがうれしかったです。立ち泳ぎしていて、その姿勢のまま、ふわ~り、ふら~り、と、横に移動する様子は、見ていて飽きません。高校生の頃、ある熱帯魚やさんに入りびたっていたのですが、ヘコアユが入ってくるといつまでもながめていたのを思い出します。

島流しの旅

☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ1 ☆

Liveaboardでの長旅から帰ってきました。インドネシアのフローレス島のマウメレ(Maumere)から、ニューギニア島のソロン(Soron)まで、まさに島流しの旅です。なかなかできる経験ではないので、情報を皆さんと共有したいと思います。(途中で力尽きたら、ごめんなさいです。)
海.JPG
マウメレの港では、インドネシアの田舎にしてはめずらしく、岸壁に船(MermaidⅡ)が停泊していてるのに驚きました。7カ月以上前に予約したというのに、最後の一人だったので、また船底の窓のない部屋になってしまいました。

この時点で一つ目のトラブルが。マウメレの空港で、預けた荷物が出てこなかったのです。なんとなく4分の1の乗客の荷物を積んでいなかったような雰囲気でした。Mermaidの迎えの人が、荷物を送ってもらう手続きを手伝ってくれましたが、自力でこんなことをするのはしんどそうです。航空会社のオフィスに行って(搭乗ゲート側にあることが多い? チェックインカウンターとは違う)、荷物が出てこなかったと言ったら、係員が用紙に必要事項を記入してくれて、控えを渡してくれます。
その係員によると、翌日のフライトは、11時か4時とのこと。翌日、Mermaidのスタッフが荷物を取りに行ってくれましたが、受け取れたのは夜の8時前でした。なんていかげんなスケジュールで飛んでるんだ!?

話は船に戻って。ダイビングの申込書を書いて、荷物のある人は器材をセットアップして、自己紹介とかしながら夕食です。その後、船上生活についてのブリーフィングがありました。終わってからさらにおしゃべりを続けていると、スタッフが、「器材の準備をしよう」と呼びに来ました。「だから、荷物はバリ島に残ってるって言ってるでしょ!」なんて言ってみましたが、レンタル器材を貸してくれるとのこと。ウエットなんて、サイズを確かめるために服の上から試着させられましたよ。セッティングとはいってもサイズを選ぶだけで、後はスタッフがしてくれました。
こういうことを見越して、水着とカメラ一式は手荷物として自分で運んでいるので、たいして被害はありませんでした。ま、このせいで船のルートが変更になり、初日のダイビングはマウメレ近郊だったので、潜っても潜らなくても、どっちでもいいけどね~ なんても思いましたが。
セッティングが終わったら、翌日のダイブサイトに向けて、船は出航です。おやすみなさ~い。
MM2.JPG
Copyright © 楽園と日常のハザマで・・・ All Rights Reserved.

テキストや画像等すべての転載転用販売を固く禁じます

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。