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カテゴリ:ハワイ島 ダイビングクルーズ

コナアグレッサー の紹介

KONA AGGRESSOR 1


 ハワイは日本人人気No1の渡航先、ではないかと。飛行機代が高いから行くことはないだろう、と思っていました。ですが、やむを得ない事情でお盆休みに行くことになりました。ハワイは日本人に人気の旅行地のはずですが、アグレッサーに乗る日本人客は少ないとのこと、興味を持っている人のために情報をシェアします。(日本語の分かるスタッフはいません)

<<コナへのフライト>>


 コナアグレッサーのダイブサイトはハワイ島西岸。ハワイ島には、西側にコナ空港、東側にヒロ空港があります。この船の集合場所はコナの港なので、飛行機はコナ往復が便利です。
 フライトは、各地~ホノルル乗り継ぎ~コナ が一般的でしょうか。
 ハワイ航空とJALは、コナ直行便もあります。

AGGRESSOR 乗船


 土曜日乗船、翌週の土曜日下船ですが、船まで送迎してもらえません。土曜は出発までの間、港に係留していると思います。乗船前、下船後は荷物を預かってくれるそうです。下船後は、次のお客さんが来るから、16時までには荷物を引き取って、と言っていました。
 空港からタクシーで港(Kailua Pier)まで行くと船が見えたので、スタッフに声をかけて荷物を預けました。17時集合とのことで、それまで辺りを散策しました。暑いし、ひどく疲れました。
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 ダイビングデッキに乗り込み、まずそこで荷物を開けて器材をセットアップします。他の荷物は部屋の引き出しなどに置き、スーツケースは別室に保管してもらいます。
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 キャビンはホームページにも公開されていますが、狭いです。ベッドの上の段を荷物置きにしてしまいました。
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 食堂の周りにキャビンがあるレイアウト。その後方がダイビングデッキ。ぜんぜん歩きません。

<<1日のスケジュール>>


スケジュールはホワイトボードに掲示されます。例えばこんな感じ。
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<<ダイビングスタイル>>


 船のスタッフは6人、シェフ以外はダイブマスター兼務。5人が順番に水中を引率していました。
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 海に入るダイブマスターは一人だけです。その回の担当の人が地図を描き、ブリーフィングをしてくれます。見れる生き物や期待される生き物を図鑑で紹介してくれることもありました。
 どんな風にガイドしていたかは??? アグレッサーに乗る人で、ガイドにくっついて泳ぎたいダイバーなんていませんよね。
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 海へは本船エントリー、本船エキジットです。みんな30分くらい前から準備を始めているのに、海に入るまでの時間が長い。なので Late in first out ささっと準備して先に海に入って、写真撮りながら待っていました。透明度はそんなに悪くないし、たいして流れもないので、最初にエントリーしても不安はありません。
 エキジットは両側のはしごを使います。垂直ではなく斜めになっていて、固定されていて波で動かないので、重いタンクを背負っても上がりやすかったです。

 ここは、インドネシアやモルディブみたいな強い流れはないし、グループから離れてもだれか見えているくらい透明度も良いので、アグレッサーの中ではEasyな海かな。でもサンゴはないよ。誘ってくれたら一緒に行くかも。
コナアグレッサー公式英文ページへのリンク

ハワイの海を彩るトロピカルな魚たち

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水中はどうか、というと。(いつものインドネシア~ニューギニア島~その東の島々に比べて)魚の密度は低く、写真を撮ると、図鑑の写真みたいになってしまいます。いつもとは違う配色のチョウチョウウオやヤッコ、ハギなどが目を楽しませてくれます。砂地にハゼはいませんでした。火山ガスでも含まれているのでしょうか。水温は26度と低め。透明度はそこそこで、水はきれいな青です。
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ハワイの海のちょっと変わった生き物達

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コナの海で出会った、ちょっと変わった生き物を紹介しましょう。

テンスの子。柔らかい体をくねくねさせて、海藻に化けようとでもしているのでしょうか。ガイドがすごく見せたがっていましたが、そんなに珍しくないからグループから離れていました。不意に呼ばれて、これに気付き、ガイドサービスのために写真を撮らないといけなくなった、と思ったら、砂にピュッと潜ったのです。ガイドは残念がっていましたが、こいつも砂に潜るとはおもしろいものを見せてもらった、と思いました。その後、別の砂地に3匹もいて、うれしそうに紹介していただき、ありがたく写真を撮らせていただきました。
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Leaf fish。和名はたぶんハダカハオコゼ。私は葉っぱウオと呼んでいます。ゆ~らゆ~ら揺れている緑色の葉っぱウオは、葉っぱ以外の何物でもありません。
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Frog fish。たぶんオオモンカエルアンコウ。わりと大きく、動かない。居場所が分かっていて、毎回お客に見せているような感じ。
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Scorpion fish と呼んでいました。こういう擬態魚を私は岩ウオと呼んでいます。
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魚がいるの、分かりますか?一瞬胸ヒレが目に入ってきて、再度見返すと岩しかなく・・・ Scorpion サソリくらいきつい毒を持っているのです。岩なんかに化けないでよ~
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所々にあり、きれいなのに、誰も写真を撮らず、ガイドも紹介しなかったウミウシの卵。本当に卵かって?色とサイズは違うけど、
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産んでるでしょ。

ハワイ島で見られる火山地形

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 コナアグレッサーで出会った火山地形についてご紹介しましょう。
 ハワイの火山の玄武岩質溶岩は、富士山や雲仙普賢岳とは違って粘り気が少なく、どろ~っと流れる特徴があります。その速度、時速30センチ~3キロ。溶岩流が民家の近くまで迫って・・・なんてニュースを見たことありませんか?

 マウナロアからの噴出物。溶岩が何層にも重なっていて、噴火を繰り返していることが分かります。所々にある穴は、Lava tube(溶岩トンネル)です。川のような溶岩流ができると、表面は空気で冷やし固まりますが、内部は熱い溶岩が流れ続けます。噴火が終わり溶岩流が抜けると、トンネルが残され Lava tube が形成されるのです。上にも溶岩層があるのは、後で別の溶岩流が覆っても前回のLava tubeが再利用されることを示唆しているのでしょうか。いずれにせよ、噴火当時はこれらの穴から熱い溶岩がどぼどぼ流れ出ていたということ。(現在でもキラウエア火山でオーシャンエントリーは起こっているるようですが)※後日談17年11月にキラウエアのオーシャンエントリーは止まったようです。
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 内部は層状に固まっていても、表面はがさがさしたアア溶岩だったり、縄状溶岩だったりするようです。
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 水中には、枕状溶岩がありました。しんかい6500の画像みたいですが、ほんの10メートルくらい。(写真の質が悪いだけです)
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 柱状節理も観られました。
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 もちろん、水中にも溶岩トンネルはたくさんありました。洞窟の中から外を見たときの青色は別格に美しいです。日本人ダイバー風の表現をすると、ハワイ島コナの海は地形がおもしろい、のでしょう。
 水中の火口でもダイビングしました。ブリーフィングでクレーターと聞き期待度Maxで真っ先に向かいましたが、火口は垂直に深く薄暗く、ロブスターのヒゲをたくさん見だけでした。
 温泉は?ということになりそうですが、水をためる層がなく、すぐ海水面なので、温泉は無いようです。海底からぷくぷく泡が出るような所も見ていません。

ウニの収集物

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 『モアナと伝説の海』のキラキラしたものを集めるカニのモンスターを連想してしまいます。
 どうやってはり付けているのでしょうか。どうやって選んでいるのでしょうか。どうやってその場所にものを運んでいるのでしょうか。みんなそう思うようで、写真を集めていました。
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 なんでもかんでもくっつけている、というわけではなく、それぞれにお気に入りの分野があるようです。防御にもなってなさそうだし、なんのためにくっつけているのかさっぱり分かりません。どうやって選んでいるのか、どうやって上まで運んでいるのか、学士論文には十分なネタではないだろうかと。
 真ん中のなんか、ウニの殻を裏返して貼りつけてるんですよ。ウニの殻onウニの本体。その裏にある法則を知りたい!! 一番下のは人工物をくっつけています。音楽でも聴いているのかな・・・?

Dinner wihtout wine

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食事を紹介しましょう
アグレッサーは、どの船に乗っても同じような形式です。お料理には若干ローカル色が出るかもしれませんが。詳しく知りたい場合は、サンプルメニューがホームページに紹介されているのでそちらをご覧ください。

〈〈朝食〉〉
 卵料理は頼んだものを作ってくれます。目玉焼き、とか、オムレツに玉ねぎとハムとチーズを入れて、とか。
 その他2品くらい。スモークソーセージとマッシュドポテトとか。あと、果物。
 初日以外は起きられず食べていません。

〈〈昼食〉〉
 スープのあと、ビュッフェスタイルの料理。グリルした魚や鶏肉とサラダ、とか、具を自分ではさんで作るハンバーガー(これどのアグレッサーでも出る)とか。

〈〈夕食〉〉
 オードブル、パン、メイン料理、デザートの順に運ばれてきます。ナイトダイビングをしない人は、お酒を飲むことができます。お酒も料金に含まれています。
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 アグレッサーの場合、夕食とナイトダイビングどっちが先かはやっかいな問題です。先に夕食を食べて、暗くなってからダイビングすると生態系が夜に代わっていて楽しいですが、ワイン無しのテンダーロインステーキ キノコソースがけとなってしまうわけです。
 コナアグレッサーでは、ナイトから上がってシャワーを浴びた後ダイニングエリアでワイン飲んでたら、片づけ終わったスタッフがやって来ていやというほどワインをサービスしてくれるので、アルコールを体に入れたい欲求は満たされるはず。ですが、アグレッサーの夕食はおディナーですから、Dinner wihtout wine を容認するのは苦渋の選択。

安全に寝るための魚の工夫

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 ワイン無しで夕食をいただいた後は、お楽しみのナイトダイビング。真っ暗な中に懐中電灯みたいなライトを持って(私の場合はカメラにくっ付けて)エントリー。照らしている部分しか見えないので、集中して生き物などを探せるような気がします。
 昼間にひらひらしていたお魚たちは、日没後は寝ています。いろんな寝方があるようですが。キイロハギさんの場合は
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ちょっと濃い色に変色して、体中央に白い縦線。

魚はどのように寝ている?

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昼と夜の姿を対照できたら面白いけど、昼間の写真があまりなく、できそうにありません。なので、夜の姿だけ並べます。
これはチョウハン(だと思う)。変な名前ですが、どこにでもいるチョウチョウウオの仲間です。昼間は体の上半分は黒いですが、夜はまだらに色を薄くしているようです。しっぽの付け根の黒丸をだまし眼として目立たせたいのかな。
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岩のくぼみに張り付いて寝ているのはミヤコテングハギかな。昼間は体全体が黒いはずですが、夜には色を薄くして白い水玉模様のようになっています。
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小さいフグは海底に落ちて寝ています。夜の砂地では、かんたんにフグを拾えます(しませんけど)。しっぽを曲げている姿がほほえましい。このキンチャクフグは、昼間は白いお腹をまだら模様の褐色に変えて、岩の窪みに挟まっています。波にゆられないように、岩で体の位置決めしているのかな。
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ナイトダイビングは甲殻類の生態が楽しい

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夜の海のお楽しみといえば、甲殻類。暗くなるとお食事タイム。こんなのを見つけるとうれしいですね。ま、普通のカニといえばそうですが。div align="center">KONA-57.JPG下のカニは写真を撮っている間に食べ物を見つけて、岩陰に去っていきました。折れたサンゴにしかみえないけど、海藻食べるのかな?<
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こいつは変な奴です。後ろ足でスポンジを背負っています。インドネシア辺りでもよく見ますが。
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こちらも変な奴です。インドネシア辺りでは1晩数匹見ますが。イソギンチャクを殻にくっ付けたヤドカリ。
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味わいたい!

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カニに負けてはいません。エビだらけの所もありました。
ふるさと納税返礼品で有名になったウチワエビ。食べてみたい気がしますが、どことなくよどんだ砂地で見ることが多いので、うっすらと泥くさい味がするのでは、と想像しています。英名スリッパロブスター、その通りの形です。(ちょっと気になって調べてみたら、日本にはこれの仲間は、セミエビ、ウチワエビ、ゾウリエビの3種がいるようです。)
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その仲間。これは初めて見た気がします。手が細いとスリッパに見えませんね。ガイドに聞くと、これもスリッパロブスターと言ってました。英名は適当です。
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そしてなんといってもこれ。たくさんいました。洞窟になっている所の床なんか、ロブスターがうじょうじょ。
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お別れの時

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 金曜日は午前中2ダイブで、ダイビングが終わります。
 コナアグレッサーは、ダイビング器材の片づけは自分で行うようです。水を入れた大きいバケツを用意してくれているので、それに漬けて軽く塩を落として、上のダイビングデッキに広げて乾かします。スコールさえ来なかったら、夕方にはだいたい乾いています。
 片づけている間に船は移動し、出発地のコナの港に戻ります。お昼ごはんのあと、コナの街散策へ・・・行った人もいるんでしょう。ランチを片づけた後、スタッフは休む暇なく次のクルーズの準備。ものすごい勢いで、大量のスーパーの袋が運び込まれてきます。
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 そしてあっという間に袋から取り出されました。
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 みんなよく働くな~と感心しながら、昼間っからビールを飲んでると、ま、眠くなるわけです。
 サンデッキに移動して最後の日焼け&お昼寝です。なんだか辺りが騒々しくなってきて目覚めると、もう夕方。5時からのカクテルパーティに集まってきています。このために浴衣を用意してたのですが、眠くて着替えはあきらめました。
 寝起きのまま夕焼けを鑑賞しつつワインをいただきます。
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 アグレッサーは、すべてのダイビングに参加した人をアイアンダイバー(鉄人ダイバー)に認定して、賞状とメダルをくれます。1日5ダイブX5日+金曜2ダイブ=合計27! 表彰式が始まりました。若者はまぁそうだろうと思いますが、年配の夫婦がもらっているのには恐れ入りました。
 最後の夕食だけは船では出ません。街に出かけてください、なのですが、いつも、みんなそのまま船に残って、最後のおやつをあさったり、ビールやワインを飲みつくしたりしているような気がします。
 街へ夕食に出た人が戻って来たら、船は港を離れ、沖合に停泊して夜を過ごします。

 翌朝、コナアグレッサーは港に戻ります。軽い朝食を食べ、8時頃チェックアウトです。4人でタクシー乗り合いで、空港までレンタカーを借りに行きました。コナに泊まる人、飛行機まで時間がある人は荷物を預かってもらえるようです。次のお客さんが来るから4時までには引き取ってね、と言っていました。

コナアグレッサー公式英文ページへのリンク

KONA AGGRESSOR 旅行記はこれで完了
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