KONA AGGRESSOR 4

 コナアグレッサーで出会った火山地形についてご紹介しましょう。
 ハワイの火山の玄武岩質溶岩は、富士山や雲仙普賢岳とは違って粘り気が少なく、どろ~っと流れる特徴があります。その速度、時速30センチ~3キロ。溶岩流が民家の近くまで迫って・・・なんてニュースを見たことありませんか?

 マウナロアからの噴出物。溶岩が何層にも重なっていて、噴火を繰り返していることが分かります。所々にある穴は、Lava tube(溶岩トンネル)です。川のような溶岩流ができると、表面は空気で冷やし固まりますが、内部は熱い溶岩が流れ続けます。噴火が終わり溶岩流が抜けると、トンネルが残され Lava tube が形成されるのです。上にも溶岩層があるのは、後で別の溶岩流が覆っても前回のLava tubeが再利用されることを示唆しているのでしょうか。いずれにせよ、噴火当時はこれらの穴から熱い溶岩がどぼどぼ流れ出ていたということ。(現在でもキラウエア火山でオーシャンエントリーは起こっているるようですが)※後日談17年11月にキラウエアのオーシャンエントリーは止まったようです。
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 内部は層状に固まっていても、表面はがさがさしたアア溶岩だったり、縄状溶岩だったりするようです。
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 水中には、枕状溶岩がありました。しんかい6500の画像みたいですが、ほんの10メートルくらい。(写真の質が悪いだけです)
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 柱状節理も観られました。
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 もちろん、水中にも溶岩トンネルはたくさんありました。洞窟の中から外を見たときの青色は別格に美しいです。日本人ダイバー風の表現をすると、ハワイ島コナの海は地形がおもしろい、のでしょう。
 水中の火口でもダイビングしました。ブリーフィングでクレーターと聞き期待度Maxで真っ先に向かいましたが、火口は垂直に深く薄暗く、ロブスターのヒゲをたくさん見だけでした。
 温泉は?ということになりそうですが、水をためる層がなく、すぐ海水面なので、温泉は無いようです。海底からぷくぷく泡が出るような所も見ていません。