足摺岬の白山同門に下りてみました。
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ここでは花崗岩に玄武岩が包有されている様子を観ることができます。花崗岩と玄武岩の境界は、はっきり分かれているものや、結晶が大きく構造変化したチルドマージンを有するものなどバリエーションがあり、歩いていて飽きません。
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またこの辺り(玄武岩質包有岩の近く)には、カリ長石と斜長石の累帯構造のみられるラパキビ花崗岩も産出しています。
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なぜここに、大陸由来といわれる花崗岩が存在するのか不思議でしたが、
足摺岬一帯の花崗岩の年代は、石鎚山、紀伊半島の熊野酸性岩類、石鎚山、宮崎県の大崩山と同じ1400万年とのこと。
なんとなくその理由が見えてきました。
東に移動してちぎられたフィリピン海プレートが、九州~近畿の地下に沈んでいるそうです。その時の一連の活動で、足摺岬にも溶岩が上がってきた、ということなのでしょう。

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