☆ インドネシア東北エリアダイビングクルーズ15☆

久しぶりに見たヤノダテハゼ。
発見者の矢野維幾さんの名前が付いています。ぱっと見地味ですが、しっぽに炎のような模様があります。最も美しいところを隠していて奥ゆかしさを感じさせられるハゼです。
ダテハゼはテッポウエビといっしょに暮す共生ハゼです。ハゼは、エビに巣穴を掘ってもらったり巣の手入れをしてもらい、目が見えないエビは、ハゼに目の代わりをしてもらっています。穴から出たエビはヒゲをハゼに付けていて、ダイバーが近づいたら(危険がせまったら)、ハゼは体やしっぽを振ってエビに知らせます。多い時には、1つの巣穴にハゼのペアとエビのペアがいっしょに暮していて、4匹が砂の上に出ているのを見ることができます。
さて。エビとのツーショットを、と、かなり粘りました。でも。せっかく出てきても、かんじんのしっぽを隠してしまっているのは、もったいないことです。

地質の世界では、発見者は自分の名前を付けないことが暗黙のルールになっています。鉱物とか、化石とか。生物は、発見者の名前を付けるんですね。どことな~く違和感を覚えます。