いったいこれは何でしょうか。
ダイビングの世界では、こんな形をした生物をひとまとめにして、SEA FAN(扇)と呼んでいます。
興味ないとは思いますが、図鑑によると、六方サンゴ亜網の、ヒラヤギ科、フタヤギ科、イソバナ科などが含まれているようです。これらはよく似ているので、図鑑の小さい写真ではどこが違うのか分かりません。
ま、おおざっぱに言うと、サンゴの仲間です。宝石サンゴみたいに硬いものではありません。珊瑚礁を造るサンゴのように、しっかりした石灰質の骨格を持っているわけでもありません。それなのに、サンゴの仲間と言われても・・・なんだか納得できませんね。そもそもサンゴって、いったいなぁに??

さて、SEA FANは、水中の切り立った岩壁にぽつぽつと生えています。小さい生き物の格好の隠れ家となっているので、じーっと観察すると数種類の生き物が見つかります。なぜか体が透き通っていて、骨などが透けて見えている魚が多いです。大きな二枚貝が付着していることもあります。種類によっては、ピグミーシーホースが住んでいます。

青い海に映えてきれいなSEA FAN。写真写りが良いし、動かない(魚みたいに逃げない)ので、大好きな被写体です。