ロンドンはセントポール寺院の裏庭に、こんなかわいらしい生き物がいました。冬毛なのでふわふわ、まるまるしています。
コンクリートの箱の上で、正しいリスのポーズで何かを食べている姿が目に飛び込んできて、反射的に悲鳴をあげてしまいました。すると、びっくりしたようにこちらを振り返って、植え込みに入ってしまいました。
しくじった!と後悔する必要もなく、すぐに広場に出てきました。土に顔を突っ込んで、探し物をして回っています。お~これはかわいくてたまらん!とよだれを垂らしながら見ていると、視界の端をリスのシルエットが横切りました。
冷静にあたりを見回すと、4匹もいるではないですか。1匹が木に登ると、もう1匹が追いかけて行きます。歩道に出てくるのも平気なようです。しゃがんで見ていると、私の前にもやって来ましたが、
「おやつちょうだい。」「・・・あれ?・・・・・・・なにもくれないのか??」
といった感じで、ぷいっと去って、別の観光客におねだりに行ってしまいました。
地球の歩き方に、ケンジントン宮殿の庭にはリスがいるって書いてあるけど、「いても見れないでしょ」って信用してませんでしたが、考えを改めました。次にロンドンに行くときは、豆持って公園に行こうっと。

英文雑誌を買うのが外国行った時の楽しみの一つでして、表紙のリスの写真につられて”Land Love"という田舎暮らしを楽しもう、みたいな雑誌を買いました。その記事によると、ハイイロリスは北米から連れて来られた外来種とのこと。ハイイロリスが勢力を広げて、イギリスの在来種のアカリスが減ってきて、今アカリスがいるのはイギリス北部だけになっているそうで、ハイイロリスを駆除しようとしているそうです。
どこにでもこんな話はあるんですね。琵琶湖のブルーギルを駆除、と聞いても、心は痛みませんが、リスを駆除と言われると、かなりつらいものがありますね。