5月23日
OW講習2日目は、なぜかボートでケラマへ。おかげで初ケラマは、OWインターンシップ、カメラ無しダイビングとなってしまった。

きれいな海に着いて、器材を背負ってさっそくボートからエントリー。インストラクターと講習生は先に潜行した。母といっしょに続こうとしたら、ここでトラブル。沈みながら見たら、一人足りない。下に見える人数は足りているので、水面に上がってみると、母がロープにしがみついていた。母親の寿命を縮めてしまったのかと、血の気が引いたが、声をかけると、パニックになっているだけのようで安心。BCに空気を入れて、下から頭を持ち上げるようにして、落ち着くのを待つ。
なんとかダイビングを開始。水は青く、透明度も高く、気分がすかーっとする爽快な海だった。
水深8mの棚の上で講習をしていた。が、着いた頃にはスキルの練習は終わっていたみたいで(待たせたかも)、そのまま水中ツアーになった。
こんなんではOWインターンシップ、やり直しになるかも・・・
と思いつつ、みんなの後ろ、ちょっと上から全体を見ながらついて行く。講習生はこわがりもせず、それなりに泳いでいた。母は相変わらず、あらぬ所に行ってしまう。いつもの私がそうなんだから気持ちは分かるが・・・

残タンで入った2本目は、インストラクターの指示が功を奏したのか、母も普通にエントリーできた。ゆるやかな流れがある中、岩壁に沿って泳ぐ。
OWスキルの練習ができそうなコンディションには思えなかったので油断していたところ、突然何かをするように指示されてびっくりした。 ???と思いながらマスククリアをしてみたら、そうではなく、マスク脱着だったらしい。講習生はもう習得しているようで驚いた。どことなく、私の評価のためにしたスキル練習のような感じ。

上がって、船上で昼食、休憩。

OWも終わった3本目はエア消費の早い人の管理をおおせつかる。エアがなくなったらオクトを渡すように、本当になくなっていると何か起こった時に困るので、ある程度のエアを残してオクトを渡すようにとのこと。
そんなこと起こらないだろう、とたかをくくっていた。
私の残圧が130の時に聞いてみたら、90だった。差が40もある。残圧100になった時にゲージを見せてもらったら40になっていた。水深15mである。オクトを渡すよりインストラクターに知らせるのが先かな、とか考えて殺気立ったのに気づいてくれたのか、インストラクターがこっちを見てくれた。「40」と訴えたところ、「?」といった雰囲気で「90?」と返してきた。何度か「40」とサインを出すと分かってもらえたようで、進路を変えて沖に向かって泳ぎだした。
で、そのダイバーに近づき、オクトを差し出して、肩を抱く。分かってくれるかな、使えるかな、怖かった。
とどこおりなく、本人のレギからオクトに変えてくれたので、浮上を開始する。というか、いっしょうけんめい二人分泳いだ。5.9mまで浮上してから、安全停止のサインを出し、本人のレギに変えてもらった。
なんとも印象深いダイビングであった。
ダイブタイムも平均深度も1本目とほぼ同じなのに、なぜこんなことになったのか、不思議だ。

このポイントは流れがあるかもしれないとのことで、”みんなから離れていたら一人違う方向に流されてしまうよ”と言ったのがこわかったのか、母はぴったりみんなについて泳いでくれていた。


なにが起こっているんだかよくわからないままに、オープンウオーターのインターンシップは終わった。
こんなので良かったのかどうかわからない事や、失敗したなぁと思うことがたくさんあるが、やり直しにもならず、そこそこの点を付けてもらえて、DMコースを修了できた。

『ダイブマスターになったからには、自分のことだけ気にしているのではなく、他の人のことも気にかけるようにしてください。』
今はそう心がけようと思っているが、そのうち忘れそう。ブログを読み返した時に思い出すことにしましょう。


とても親切にしていただいたTインストラクターには、大変感謝しています。公開して問題ないか分からないので、ショップ名は伏せておきますね。

張りつめていた糸がきれたような、心の底にさみしい石がずしんと居座っているような、そんな気分で帰ってきた。
明日から何をしようかな・・・・・・