鹿児島県の桜島が毎日噴火していて、1000mくらいの噴煙を上げていると聞いて、2015年5月に行ってみました。
着いた時は雨が降っていて、桜島も雲の中。火山も煙も目にすることができませんでした。時々、ゴーっという音が聞こえてきて、何の音だろう、という感じでした。
雲が薄くなってくると、そのなかでも濃い雲がたなびいているところがあり、火口の位置が分かりました。暗くなると、そのあたりの雲がぼんやりと赤く染まっています。どうやら火口には溶岩が上がってきているようです。
翌日も残念なお天気ではありましたが、噴火の様子を見ることができました。
濃い灰色の煙を噴いている時は、着陸時の飛行機の逆噴射のような音や、近くに雷が落ちたような音がしていました。この煙には火山灰がたっぷり含まれていて、溶岩も吹き散らしているようです。火口近くの展望台からは、噴煙から黒い溶岩を散らしていたり、火口下の斜面を溶岩が転がり落ちているのが見えました。マグマ由来の本質物を多く含まない薄い灰色の煙~白い噴気の時は、上空をジェット機が飛んでいるような音がしていました。
夜になると、時々火口で赤い噴水が上がっていました。溶岩が斜面を落ちて行ったり、火口からこぼれた赤い溶岩の膨らみが手の指のように広がりながら落ちて行く様子も見ることができました。

ふもとには民家も学校もあります。毎日火を噴いている山と一緒に暮らすのは、”東南海地震の津波が到達するか?”と思いながら暮らすのよりも怖いだろうなぁ。