益富地学会館の薄片教室に参加しました。

最初1時間くらい、偏光顕微鏡の原理、使い方、薄片の作り方の説明がありました。今回は初参加の人が3人もいていろんな質問をされていました。
経験すればすぐに理解できることでも、未経験の人に口頭で説明してもなかなか理解してもらえない、ということの良い例だなぁと感じました。

スライドガラスに石を貼り付けたものをたくさん用意してくれているので、その中から、薄片にしたいものを2つ選びます。そして、スライドガラスからの厚さが1㎜くらいになるよう、石を切断してもらいます。

これからが本番です。研磨剤を使って、薄くなるように擦ります。だいたい0.3μmの薄さで、完成です。

今回作った一つは、岡山県備中の高温スカルンです。

一方向に振動する光だけを通す偏光板の上に薄片を置いた状態は、こんなに無色です。

その上にさらにもう一枚、下の偏光板に直交する方向の光を通す偏光板を置くと、その干渉色はこんなにカラフルになります。色がある鉱物は、ほぼスパー石だそうです。