Site1 古座川町 一枚岩
紀伊半島南部、古座川~太地に、古座川弧状岩脈と呼ばれる流紋岩質凝灰岩が貫入しています。(凝灰岩ですが、地上に噴いたものではなく火道と考えられています。)太地では、浸食によるものでしょうか、この延長と思われる部分が細長く湾入しています。
一枚岩は、古座川弧状岩脈の一部です。古座川の対岸に、カメラに収まらないサイズの岩体が で~ん とそびえていました。川原の転石には水晶脈を含むものもありました。

Site2 串本町田子供 さらし首層(大さらし)
四万十帯の牟婁層群の東端近くです。
砂質泥岩のマトリクスに、数cm~1mサイズの砂岩、泥岩、砂泥互層、石灰岩の亜円~角礫が点在しています。大勝浦と似た地層ですが、ここはダイアピルではないことになっているようです。
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Site3 広川町天皇山下(天皇浜)で鉱物採集
採集という点ではこの巡検イチの場所でしたが、滞在時間約30分。辰砂、クロム苦土鉱、ドロマイト(苦灰石)、マグネサイト(菱苦土石)あたりが見られたのではないかと思われます。ここでは、ただひたすら辰砂を含んだ岩を砕いて、参加歴の浅い方々にお分けしていたので、みんながどんな良いものを見つけたのかは知らないのです。辰砂を一つだけ標本にしました。

Site4 海南市 和歌山県立自然博物館
学芸員の小原先生に、和歌山県から産出する鉱物、化石の解説をしていただいたあと、バックヤード(水族館の裏側)を見せてもらいました。大水槽のロウニンアジやギンガメアジは、1982年の開館時からいるんだそう。30年超、魚ってそんなに長生きなんだ~

今回の巡検はあまり採集をしなかったので、帰りの荷物が軽く、後片付けも楽でした。たまには無欲に過ごしてみるのも良いものです。めでたしめでたし。

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